病気にならないための健康法 2 リンパマッサージで病気になりにくい体質に改善
たけしのみんなの家庭の医学
『体質改善スペシャル』 2011年1月4日 テレビ朝日
体中を巡るリンパ液という体液が足に滞り、通常の倍近い太さにまでむくんで しまうのが、「リンパ浮腫」という病の典型的な症状。 ところが、ある治療を施すと、パンパンに腫れた足がすっかりスリムに! その治療法とは、「リンパマッサージ」。 ダイエットや美容で有名ですが、実は、もともと、医療の最前線で 使われている、正式な治療法。 リンパには、体内で発生する老廃物の一部を回収する働きと、リンパ球などの 免疫細胞が待機し、 外敵から身体を守る働きがあります。 私たちの身体の中で日々、約5,000個も発生していると考えられるガン細胞を 体内をパトロールしながら発見し、素早く殺しているのもリンパ球なのです。 リンパ研究の第一人者である大橋俊夫先生(信州大学医学部教授)によると、 このリンパ球の数が、リンパマッサージによって増えることが 明らかになってきたといいます。 番組では、リンパマッサージの実験が行われ、40代から60代の男女12名の 全員にリンパマッサージを受けていただき、その前後で免疫力が どう変わるか測定しました。 リンパマッサージの前後でそれぞれ血液を採取し、「NK活性」を調べます。 NK活性とは、リンパ球の一種「NK細胞」が、ガンをやっつける能力のこと。 ガン細胞の中にNK細胞を入れ、ガン全体の何%を殺したかで表されます。 さらに、NK細胞を含む、リンパ球全体の数も測定。 今回の実験は、世界初の試みということで、信州大学医学部倫理委員会の 審査を受け、論文として全世界に発表できるレベルで実施されました。 血液を採取後、リンパマッサージを開始。 マッサージを終えたら、リンパ液の流れが滞らないよう足を少し上げた状態で 休憩。そして、リンパマッサージの効果が最も高くなると考えられる30分後に 再び血液を採取。 リンパマッサージの前のものと比較します。 リンパマッサージで、どのくらい免疫力がアップしたのか? NK活性の変化を見ると、12人中7人がアップ。 中には24%もアップした人も。 もう一つの検査項目である、リンパ球の数も全員がアップ。 今回の実験からも、リンパマッサージは、免疫力アップに効果があるという
結果になりました。 以上のことから、リンパマッサージでリンパ液の流れが良くなることで、むくみが
なくなるので、ダイエットや美容に効果があり、なおかつ、免疫力がアップし、
ガンや様々な病気になりにくい体質に改善する効果もあることが実証されました。
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